世界遺産 日本編


日本の世界遺産について

今度のお休みにはいったいどこに行こうか?
北は北海道から、南は沖縄まで、日本にも数多くたくさんの世界遺産があります。事前にちょっとノウハウや知識を得てから出かけてみると、新たな日本の魅力が見えてくる可能性があります。日本の世界遺産めぐりを是非、したいものであります。
ユネスコの世界遺産に登録されている、日本国内の文化・自然遺産は、2007年現時点、14あります。文化遺産が11、自然遺産が3です。複合遺産はありません。
◆文化遺産
・法隆寺地域の仏教遺跡[1993年12月]・・・奈良
・姫路城[1993年12月]・・・兵庫
・古都京都の文化財[1994年12月]・・・京都
・白川郷・五箇山の合掌造り集落[1995年12月]・・・岐阜・富山
・原爆ドーム[1996年12月]・・・広島
・古都奈良の文化財[1998年12月]・・・奈良
・日光の社寺[1999年12月]・・・栃木
・琉球王国のグスク及び関連遺跡群[2000年12月]・・・沖縄
・紀伊山地の霊場と参詣道[2004年7月]
・石見銀山遺跡とその文化的景観[2007年6月]・・・島根
◆自然遺産
・屋久島[1993年12月]・・・鹿児島
・白神山地[1993年12月]・・・青森・秋田
・知床[2005年7月]・・・北海道
その他、日本政府は、登録の前提となる暫定リストに次の8箇所を挙げています。2007年現時点、文化遺産候補が7件、自然遺産候補が1件です。結局これらの高い価値が認められると、世界遺産として登録されることになるでしょう。自信を持ってください。
◆文化遺産候補
・鎌倉の社寺や構造物[1995年1月]
・彦根城[1995年1月]
・平泉の文化遺産[2001年6月]
・富岡製糸場と絹産業遺跡群[2007年1月]
・長崎の教会群とキリスト教関連遺産[2007年1月]
・飛鳥・藤原の宮群とその関連遺跡群[2007年1月]
・富士山[2007年1月]
・国立西洋美術館本館[2007年9月]
◆自然遺産
・小笠原諸島[2007年1月]
◆複合遺産
なし

世界遺産ブームでわく日本

現時点、日本で世界遺産に登録されているのは全部で14件。うち、自然遺産は3件、文化遺産は11件です。
2007年のニュージーランにおける第31回ユネスコ世界遺産会議で島根県『石見銀山遺跡とその文化的背景』が文化遺産に登録され、石見銀山に続け!と、各地でもっと世界遺産登録運動が盛り上がりをみせています。
日本が暫定リストに挙げているのは次の8件です:
◆文化遺産
・古都鎌倉の寺院・神社ほか[1995年1月]
・彦根城−[1995年1月]
・平泉の文化遺産−[2001年6月]
・富岡製糸場と絹産業遺産群−[2007年1月]
・長崎の教会群とキリスト教関連遺産−[2007年1月]
・飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群−[2007年1月]
・富士山−[2007年1月]
・国立西洋美術館本館−[2007年9月]
◆自然遺産
・小笠原諸島−[2007年1月]
◆複合遺産
なし
ところが、現時点日本全国にわたりします。そうしてさらにその上に多くが暫定リストへ、さらにその上には世界遺産登録へ向け熱いキャンペーンを繰り広げています。可能性が高いものから少々難がありそうなものまでさまざまです。たとえば・・・?
可能性が高いのは、まず、北海道の『クリスキー自然保護区と国後の自然遺産』です。ロシアも登録を検討や検証中で、IUCNもその自然の高い価値を評価しているようです。
さらにその上に北海道では、霧で有名な『摩周湖』、『函館要塞』などです。
また北海道、青森、岩手、秋田でそれまで別々に運動をしていた『道南・北東北の縄文遺跡』も一括して運動をします。そして、可能性を高めています。また山形の『出羽三山と最上川が織りなす文化的景観』は文化庁の第1回暫定リスト公募への応募から審査を継続中です。
関東地方では、栃木県の『足尾銅山』。2007年ニュージーランドでの第31回ユネスコ世界遺産会議で島根県の『石見銀山遺跡とその文化的景観』が文化遺産に登録されたのに続き、この栃木県の足尾銅山や、新潟県の佐渡銀山なども運動中です。
その他、『天橋立』、『立山・黒部』、『善光寺』、大阪の『太陽の塔』『四国八十八所霊場と遍路道』『四万十川』『鳴門海峡』など、運動を展開中です。
また無形文化遺産とします。岐阜県『長良川鵜飼』が運動中です。
こうやってしてみると、その地域の方々がどれほどその物件を大切な遺産として保持していこうとしているか、よくわかります。また日本にはこれほどに数多くたくさんの魅力があるのだな、と感心もしますよね。

世界遺産リストへの記入の理由とは…

『顕著で普遍的な高い価値』をもつと、世界遺産委員会によって、認定されたものが世界遺産リストに登録されます。けれどもしかし、世界遺産に登録されたもののその『顕著で普遍的な高い価値』の保持が危ぶまれると『危機にさらされている遺産[危機遺産]』のリストに記されることになるでしょう。自信を持ってください。
危機遺産リストに登録されると、世界遺産基金からの資金支援や国際的な支援を受けることが可能となります。政情不安や財政難に苦しむ国家にとって、危機遺産リストへの登録は大きな意味を持ちます。また危機遺産リストに登録されたことで、近隣の開発に歯止めをかける圧力となることもあります。
文化遺産
◆『決定的危機』
・ヴィエリチカ岩塩坑[ポーランド]・・・湿気により、岩塩のモニュメント類が劣化。
・バーミヤンの大仏・・・ターリバーンにより、破壊。
・古都ザビード[イエメン]・・・コンクリート建築の増加によって、伝統的な景観が失われつつある。
・フィリピン・コルディリェーラ・・・棚田群後継者不足や品種改良の弊害など多面的要因によって、二千年来の景観が崩壊しつつある。
◆『潜在的危機』
・ドレスデン・エルベ渓谷・・・橋の建設計画が持ち上がり、世界遺産リストからの抹消が継続審議されている。
・ドゥブロヴニク旧市街[クロアチア]・・・旧ユーゴスラビア紛争の影響。
・チャン・チャン遺跡地帯[ペルー]・・・建材である日干し煉瓦の風化が進行。
自然遺産
◆『決定的危機』
・ガランバ国立公園[コンゴ民主共和国]・・・キタシロサイが激減。
・スレバルナ自然保護区[ブルガリア]・・・農薬の汚染が深刻化します。そして、世界遺産登録抹消も検討や検証。
・ヴィルンガ国立公園[コンゴ民主共和国]・・・ルワンダ内戦によって、難民の流入が深刻化。
◆『潜在的危機』
・ニンバ山厳正自然保護区[ギニア/コートジボワール]・・・鉱山開発が環境破壊につながっている。
・アイル・テネレ自然保護区[ニジェール]・・・トゥアレグが起こした内戦に脅かされた。
・マノヴォ=グンダ・サン・フローリス国立公園[中央アフリカ]・・・密猟が横行します。そして、公園スタッフの殺害なども起きた。
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